【校長ブログ】入学式 式辞
本日、始業式ならびに入学式が挙行され、令和7年度がスタートしました。
入学式は、在校生と教職員が協力して準備を行い、写真のようにあたたかな素敵な式場となりました!
在校生、そして新入生の皆さん、一緒に頑張りましょう!
【校長式辞】
春の暖かな風に包まれ、まさに桜花爛漫となった今日の佳き日に、保護者の皆様のご臨席を賜り、埼玉県立特別支援学校羽生ふじ高等学園第十九回入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、皆さんが本校に入学することをとても楽しみにそしてとてもうれしく思います。
只今、入学を許可いたしました三十一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。これから三年間の学校生活、期待と不安をそれぞれ感じているのではないでしょうか。皆さんの先輩たちも入学式の時はみんなそんな気持ちや表情でいたことが思い出されます。
さて、新入生の皆さん。本校の求める生徒像が何か、知っていますか?それは「ふじのはな」です。
不屈の心で、自立を目指し、伸びやかにはつらつと、何事も最後までやり遂げる生徒。それぞれの頭文字を取って「ふじのはな」。皆さんにはそんな生徒になってほしいと心から願っております。
社会人、そして職業人として求められるのは、知識や技術だけでなく、しっかり、あいさつをして、周りの人とコミュニケーションをとることが大切です。これからの学校生活三年間は、あらゆる場面で社会人、職業人としての基礎基本を学びます。本校での学びは、三年後、必ずみなさんの進路実現、そして自分らしい生活を送るための礎となります。頑張っていきましょう。そこで、皆さんの学校生活が充実できるよう、皆さん自身が心がけてほしいことを三つ、お話しします。
まず一つ目は、明るく、元気に挨拶ができる人になってほしいということです。「そんなのいつもしてる」って思うかもしれません。でも「あいさつは自分から言ってあいさつ」になるのです。例えば先生が「おはよう」って言ったら先生があいさつしたことになります。次に皆さんが「おはよう」って言ったらそれは返事になります。なので、自分からどんどんあいさつをしましょう。恥ずかしくても先に言われても構いません。自分からあいさつすることを心がけましょう。
そして二つ目、「相手を思いやる」気持ちを持つことです。今日から同じクラスになる仲間や先生、そして職場実習などでお世話になる会社の人、これからの学校生活ではたくさんの人と関わります。自分の考えや気持ちが合わなくて、気に入らないこともあるでしょう。そんな時は「相手を思いやる=優しくする」ことを心がけてください。そうすればやがて相手もあなたのことを気遣ってくれるようになります。相手を責めても嫌っても、あなたのプラスにはなりません。相手の長所を見つけ思いやる、優しく接することです。そうすれば、きっと周りの人と素敵な関係が築けると思います。
最後の三つ目は、規則正しい生活を心がけるということです。早寝、早起き、規則正しい食事、この三つを習慣にしてください。そうすれば、寝坊して遅刻や体調を崩して早退することも減るでしょう。
この三つを心がけることで、求める生徒像で示した、不屈の心で、自立を目指し、伸びやかにはつらつと何事も最後までやり遂げる生徒、すなわち「ふじのはな」の生徒になれるはずです。期待しています。
さて、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。本校は平成一九年に埼玉県初となる高等特別支援学校として開校し、今年一九年目を迎えました。校名の「ふじ」は、ここ羽生市の花であり、校内にも開校の時に校庭と校舎の間にある藤棚に移植された「ふじ」が大きな幹となり、そのつぼみをまさに今、大きく膨らませています。もうすぐ薄紫色の美しい花をみなさんに見せてくれることと思います。
私たち羽生ふじ高等学園の教職員は、教科指導や生徒指導の面で、個々の専門性を発揮し、日々指導しております。入学したお子様一人一人の持つ良さや可能性を見出し、引出し、伸ばし、予測不能なこれからの社会に向けて、力強く逞しく自立した生徒を育成すべく、厳しく、そしてあたたかく指導して参ります。ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
結びに、本日ご臨席を賜りましたご来賓の皆様をはじめ、保護者の皆さまには改めて感謝申し上げますとともに、今後とも様々な場面で、本校の教育活動へのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和七年四月八日 埼玉県立特別支援学校羽生ふじ高等学園校長 折原 裕朋